ビジネスホテルでは、ぐっすり眠ることができました。安いホテルでしたが、この旅の中での寝床としては最上級のものです。正直、野宿と比べたらこれ以上のものは望みません。野宿を経験すると、そこらのビジネスホテルが高級ホテルに思えてしまいます。朝6時頃、一度目が覚めたのですが、外は大雨で野宿なんてできそうにありませんでした。これもホテルをとって正解だと思える理由でした。
さて、今日は宇和島まで走ります。ここから国道56号に再び復帰します。宿毛を出ると、まずは山を抜ける必要があります。
宿毛を出発、ここから国道56号
しばらく山を走ると、愛媛県との県境となります。高知県、予想以上に大きかったなーと思いながら県境を抜けました。
高知県と愛媛県の県境
愛媛県に入り、しばらく走ると海が見えてきます。宇和島まで、結構いい景色を見れる場所がありました。自転車旅行の場合、山の中を抜けるより、海沿いを走る方が気分がいいです。
なかなか良い写真だと思ってます
宿毛から宇和島までは、そんなに距離が無いので、14時には宇和島に着いてしまいました。八幡浜まで行く事も考えましたが、八幡浜に着くのが遅くなると、松山にもエスケープできず、泊まる場所もないということになるので、今日はここまでにしておきました。
宇和島駅に到着
宇和島駅の時刻表は下の写真です。松山へエスケープするなら、タイムリミットは21時16分。まだまだ時間には余裕がある。どうにか明日と明後日の予定を考えなければならないと必死でした。
野宿はしたくないんだけど、ホテルは満室だし、どうにか野宿できそうな場所はないかなーと周辺を散策していると道の駅がありました。24時間利用しても良いトイレがあり、大きな屋根もある。ここならなんとか一晩休めるんじゃ無いかなと思えました。
問題は、明日からの予定です。明日、ここを出発して佐田岬に行った後にどうするか。そもそも佐田岬まで行けるのか、距離はどれくらいあるか、宿はどこにするか。インターネットが欲しい。携帯のネットは役に立たない。どこかにインターネットカフェがないだろうか。などと考えていると、道の駅に観光案内所があることに気づきました。
道の駅 きさいや広場
観光案内所の人に、24時間営業でなくていいので、インターネットカフェがないかと聞くと(24時間営業なら野宿せず、そちらに泊まりたいという思惑もありました)、観光案内所の中のパソコンを使わせてくれるとの事! なんと感謝したら良いか! 結局、観光案内所のパソコンを少し借りてルートや宿を調べました。ありがとうございました。
色々調べた結果、佐田岬には観光旅館があることを知りました。しかし、昔ながらの観光旅館なので一泊がけっこうなお値段です(もちろん海鮮料理とか、高いには理由があります)。ということで、まだこの時点で、明日の予定は決まらず。
ここで、悩んでも仕方ないし、今日は野宿できるし、最悪の場合、松山へ輪行すれば何とかなるいうこともあり、悩みながらも宇和島城を観光しました。
階段になっていますが登りづらいです
現存する数少ない天守閣だそうです
天守からの宇和島市街
宇和島城を観光した後、まだ時間があったので銭湯へ行って、さっぱりすることにしました。駅の観光案内所のお姉さんに聞くと、すぐ近くに「つるの湯」という銭湯があるとの事。早速、向かってみると・・・閉まってました。なんてこった。他に銭湯とかしらないし、もらった地図にも載ってない。やっぱり、先に明日の心配事をなくそうと思いました。
休業日でした
さて、まだ松山へエスケープできる時間帯ですが、明日の心配事をどうにかしたいということになりました。そこで、マップルに載っていた「ライダーホステル Walk On」という素泊まり宿に電話をしてみることに。実は旅館を調べる前から、佐田岬にライダーホステルというものがあるのは知っていました。しかし、ライダー専用の宿みたいだったので、候補から外していたのです。今思えば、なんで最初にWalk Onさんに泊めて頂かなかったんだろうと思います(詳しくは6日目に記述します)。
いきなり前日に電話して、しかもバイクじゃなくて自転車だし、ダメだろうなと思っていたのですが、泊めて頂けるとのこと! この瞬間、理想的なプランが完成しました。明日は佐田岬手前のライダーホステルに泊めていただき、明後日に佐田岬を攻略してから八幡浜へ。これで完璧だ。そう思えました。
ということで、改めて銭湯へ。もう一度、駅の観光案内所のお姉さんにお世話になりました。ありがとうございました。
昔ながらの銭湯という感じでした
この松之湯という銭湯、本当に昔ながらの銭湯でした。おそらく地元の人しか使わないし、知らないんじゃないかなと思える場所にありました。ちなみに360円です。安い!
この後、道の駅の近くのマクドナルドで携帯のバッテリーを充電しつつ時間を潰し、道の駅から人が少なくなるのを待っていました。すると、空がゴロゴロ鳴りだし、雨がパラパラと降ってきました。間一髪で道の駅の屋根の下まで移動すると、すぐに土砂降り。なんとも運が良かったと思いました。そして、寝れそうな場所を探すと、すでに先客が5、6人いるではありませんか。どうやら皆さん、歩き遍路をされている方のようです。ひとまず、一人で寝るより、周りに同じ目的(野宿)の人がいる方が安心できます。
でも、やっぱり周りが気になって寝れませんでした(笑)。私は野宿に向いていないんだと思います。
四国一周ソロ旅 5日目終了 ここまで567キロ走行
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