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2014年8月19日、5時30分、徳島駅前から旅はスタートしました。前日はいろいろ考え事をして全然寝れませんでした。今回は、初めての長距離ソロ旅です。この時の予定では、四国の太平洋側を走り抜け、宿毛または八幡浜からフェリーで九州上陸後、佐多岬(九州最南端)を目指すか、そのまま四国を一周するか決めていませんでした。もっとも、途中で心が折れて、高知くらいで輪行して帰るのではないかとも思っていました。
最近、あまりトレーニングをしておらず、体力的にも精神的にも弱い自分が一人で旅を続けられるのだろうかと不安でした。また、旅を完遂できれば、何か新しい人生のヒントを得る事ができるのではないかという期待も抱きつつ、旅はスタートしたのでした。
注意:この記事は旅が終わってから執筆しています(9月1日から記述)
徳島駅を出発!
徳島駅からは国道55を走ります。歩道が走りやすい部分は、積極的に歩道を走ります。ロードバイクの時と違って速度が出ないため、車道を走ると危険なことが多いです。大きく避けて抜いていってくれるドライバーの方もいますが、世の中いろんな方がいるので、常に後ろは気にしつつ走ります。
走り慣れた55号を走ります
55号をしばらく進み阿南市街を抜けると、蒲生田岬の標識が表れます。ここで、いったん55号を離れ、県道26号に入ります。県道26号は狭い上に、交通量もそこそこありますので、注意が必要です。
県道26号で蒲生田岬を目指します
蒲生田岬への途中、蒲生田岬温泉があります。写真には写っていませんが、写真の右側を少し登ったところにあります。
蒲生田岬まであとちょっと(写真の横は蒲生田岬温泉)
四国最東端、蒲生田岬に到着です。実は、この時点では四国一周をしようとは考えていませんでした。ひとまず、結果的に第一目標を撃破です。ちなみに、四国の末端は、最東端の蒲生田岬、最南端の足摺岬、最西端の佐田岬、最北端の竹居岬です。
蒲生田岬に到着
上の写真の奇妙なオブジェのすぐ近くに、下の写真の石があります。四国最東端という主張はなんとも目立ちません(旅で一番目立つ案内があったのは、最西端の佐田岬です)。
蒲生田岬、四国最東端です
駐車場のすぐそばに自転車を止めて、ここから徒歩で灯台を目指します。すぐ見えているので、そこまで歩く必要はありません。灯台付近の海岸には、ゴミが多く流れ着いていて、なんとも言えない気分になりました。
灯台までは少し歩きます
灯台までの階段が意外としんどいです。階段もあまり奇麗ではありませんし、木が茂っているので、足下だけを見ていると危ないです。階段に手すりなどは無いので、転げ落ちないようにしてください。
意外と登るのがしんどい階段
灯台のすぐ近くに案内がありました。
灯台近くの案内
灯台は間近で見ると、そこまで大きくはありません。下の写真の手すりの部分までは登ることができます。
灯台は間近で見ると意外と小さい
灯台からはいい景色を楽しむ事ができます。平日ということもあり、誰もいませんでした。休日でもそんなに人は来そうにないですが。
いい景色、いい天気で最高です
携帯を柵の上に置いてセルフタイマー
蒲生田岬からの帰り道は、途中から県道200号を使いました。県道と言っても下の写真のように狭い道が続きます。そして、国道55号への交流地点は地図を見てもよくわからず、迷いかけました。国道55号へ復帰してからは、高知まで55号を走る事になります。
県道200号で55号に戻ります
道の駅、日和佐に到着です。ここまでロードで何回も来ているので、新しい発見は何もありませんでした・・・。ここで、軽く昼食を済ませて、少し昼寝しました。前日ほとんど寝れてないので、眠い時に寝ないと事故を起こしそうで危ないですから。
日和佐の道の駅
日和佐を過ぎると、牟岐、海部と町が続きますが、牟岐までは行った事があるので、しばらく退屈な道が続きます。走った事のある道を走るのはあまり楽しくありません。そして、牟岐を通過し、八坂トンネルを過ぎると、未知のエリアに突入です。やっとここから旅がスタートした気さえします。
八坂トンネルを過ぎて、ここから未知のエリア
牟岐を過ぎてからは、トンネルを挟みつつ海岸線を進むと海部へ着きます。海岸には美しい砂浜が広がっていました。途中、自転車に4つのバックをつけ、背中にギターケースを背負った自転車乗りとすれ違いました。一瞬だったので詳しくはわからないのですが、あれは間違いなくギターケースでした。中身はギターかどうかわかりませんが、歌いながら旅をしているのかもしれません。世の中、いろんな人がいるんだなーと一人感心。
海岸が美しいです
JR海部駅の手前に面白いトンネルがあります。私の携帯カメラでは望遠が効かないため、中央に小さく映っているだけですが、このトンネルはトンネルだけが残ったトンネルなのです。はぁ?と思われる方がいるかもしれません。通常、トンネルは山を掘り抜いて作りますよね? その完成したトンネルの山だけを取り除いたどうなると思いますか? 残るはトンネルだけなのです。
写真中央の鉄道用トンネルは・・・
この奇妙なトンネルは、その手の人には有名なようで、Wikipediaにも記事があります。以下、Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/海部駅)の引用
当駅北側の牟岐線上にある町内(まちうち)トンネルは、当初は山を貫いていたが、宅地開発などによって山が切り崩された結果、構造物のみのトンネルとなり[1]、赤瀬川原平の『超芸術トマソン』に「純粋トンネル」として紹介されたり、テレビ番組(「巨泉のこんなモノいらない!?」など)、「Rail Magazine」(ネコパブリッシング)連載の「トワイライトゾ~ン」等でも多数取り上げられ、一躍有名になった。ここまで、引用終わり(2014年9月1日)。 どうして、トンネルだけをわざわざ残したのかは全く謎です。
海部を過ぎても海岸線は続きます。下の写真に映っているのは、川ではなく海で、対岸は島です。交通量はさほど多くはなかったと記憶してますが、歩道が走りやすい部分は歩道を走りました。
宍喰まで数キロ
本日の目的地、宍喰温泉に到着です。道の駅、宍喰温泉は隣に温泉とホテルが隣接された豪華な道の駅です。駐車場も広く、車で来ても苦労はしません。また、手前(徳島側)にセブンイレブンもあるので、大変便利です。
道の駅、宍喰温泉に到着
道の駅で休んでいると、同じく自転車で旅行している人がやってきました。Tさんは、東京から来られたそうです。自転車は私のよりも使い込まれた感じで、装備も重装備でした。逆に、私の装備が適当すぎるというのもあるのですが・・・。
自転車乗りに遭遇
温泉に入ってすっきりしたところで、1日目は終了です。夜、空を見上げると、とても奇麗な星空を見る事ができました。徳島よりもずっと光が少ないからだと思います。
そして、今日の宿は野宿です。自転車の横で寝たのですが、ぜんぜん寝れませんでした。夜中、私たちのそばで話し込んでいた外国人2人がいたのですが、警察官に職質を受けていました。私は何も聞かれませんでしたが、自転車があったので旅行者だとわかったからかもしれません。その他、明け方に寝袋にカニの襲撃を受け、ウトウトしていたのに飛び起きるというハプニングも。いろいろ非日常なことの連続で、楽しい一日でした。
四国一周ソロ旅 1日目終了 ここまで121キロ走行
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